窓辺のレモンティ

社会人となり数年。日々の思いや考えを綴る、瀬戸こなつのブログです。

東大卒の男性が会社を辞めて主夫になった理由。

        f:id:seto-konatsu:20170701193032j:plain

 

以前夕方のニュース番組で、専業主夫の特集をやっていた。専業主夫の男性はなぜ主夫になったのか、主夫の日常とはどういうものか、その姿に密着したものだった。

 

その中で、東大卒の元会社員(大手自動車メーカーに勤務していた)という主夫の方がいた。奥様とお子様2人の4人家族。結婚当初、主夫になることは考えていなかったという。しかし自身が育休を取って子供といることが自然になり、復職後も強い寂しさを感じたことや奥様の仕事のことなど様々な要因があって、男性は主夫になることを決断した。現在は主夫歴10年のベテランだそうである。

 

この話の中には、男性の育児休業取得やキャリア形成、働き方や生き方の選択肢、男女の役割など様々な面で考えるべきことがあるかもしれない。だが今日はもっと単純な「仕事と幸せ」について考えてみたい。

 

特集の中で私が最も印象に残ったのは、男性が言った次のような言葉だった。

 

「仕事で充実感や達成感を得られても、幸福感はなかなか得られない」

 

 確かこのようなことを言っていたと記憶している。私はその通りだと思った。確かに、仕事でやりがいを感じることもあるだろうし(今の私は残念ながら充実感とは程遠いが…)、その充実感や達成感が自身の幸福感に繋がることもあるだろう。

 

だが純粋に「幸せだなぁ」と心からじんわり思うことがあるかと問われると疑問が残る。男性は今では毎日子供と一緒に居られて幸せだという。世間体や固定観念に縛られず、「家族と一緒に過ごすことが一番の幸せ」という自分や家族の価値基準を大事にした、ある意味では素直な決断だったのだ思う。

 

仕事で幸せを感じている人、あるいは仕事をしながら幸せを感じられている人がどれくらいいるだろうか、と考えてしまった。また、「この毎日の積み重ねが自分の人生となっていくのだ。私は自分の命、時間をどのように使っていきたいのだろうか。今のままで本当に良いのだろうか。」とも考えた。他にも、家族と一緒に過ごすことさえ難しい「仕事」とは何なんだろうと思い、働くことと幸せが反比例するような現状にも違和感を覚えた。

 

そして男性の話に共感すると同時に、周囲に流されずに自分で決断し、幸せな自分の人生を堂々と歩んでいる方がいるという事実に勇気をもらった。それぞれが自分の価値観に沿った多様な生き方ができるようになれば良いのだが。

 

と、ここまで記憶を頼りに書いたところでふと調べると、その主夫の方は他のテレビ番組などでも取り上げられている有名な方だった。名前は堀込泰三さん。現在は在宅で翻訳の仕事もしており、働きながら育児もするワーキング・ファザーだそうだ。こちらに記事もあるのでよろしければ。

高学歴でも、家族一緒を選び「主夫」という選択 | 日経DUAL