窓辺のレモンティ

社会人となり数年。日々の思いや考えを綴る、瀬戸こなつのブログです。

社員が会社を1日休むとどうなるか。

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 そもそも日本では有給休暇が取得しにくいという問題がある。2016年に行われた「有給休暇の国際比較調査」(エクスペディア・ジャパン)では、日本の有給休暇取得率は50%で、28か国中最低であった。

 

 法律で定められた労働者の権利であるにも関わらず、日本の社員はなかなか休みを取ることができない。休暇のほとんどは時効の2年を過ぎて消滅するだけ、という人も少なくないかもしれない。

 

 その原因には、同僚が誰も休んでいなかったり、休まずに働くことを良しとする職場の雰囲気仕事量の多さ等が挙げられるだろう。

 

 休暇を申し出れば、上司や先輩、同僚に嫌な顔をされるかもしれない。理由をしつこく聞いてくる場合もある(本来理由を説明する義務はないのに)。

 

 それでも何とか承認を得て、やっと休みにこぎつけたとしよう。そして会社を一日休むとどうなるか。

 

 あら不思議、翌日に自分の仕事が2倍になっているだけである。

 

 そのため、休んだ次の日は残業が欠かせない。単に平均していたものを偏らせただけ、という印象だ。

 

 それでも休暇取得には罪悪感がつきまとい、様々な気遣いと気配りが必要とされる。前日には「明日休みます」ということを同僚に知らせ、休暇から戻ったら「昨日はお休みしてしまってすみませんでした、みなさんありがとうございました」なんて言うのだ。

 

 驚いたことに、遠出した時にはみんなで分けられるようなお土産を買い、配るのが慣例となっている職場もあるらしい。

 

 確かに自分が休めば、電話応対などのみんなで手分けして行う業務に人員が欠けることになり、迷惑をかけるという面もある。しかし、そこまで気を遣う必要は無いのではないか。お互い様ではないか。これでは、休暇取得のハードルがますます高くなるだけだと思う。

 

 休むために各方面に気を揉み、休暇中もお土産のことが頭の隅にあり、翌日は仕事が溜まっている。これでは全く休んだ気にならないと思うのだ。

 

 そもそも、有給休暇は労働基準法で定められた労働者の権利である。それを行使するにあたって気兼ねしなければいけない、いくつもの関門があるのはおかしいのではないか。

 

 また、代わりの人がいない、社員が一人休んだだけで回らない会社は破綻しているも同然だと思う。仕事量が多すぎるか、人員が圧倒的に足りていないのだ。その業務量の多さというのも、旧態依然の制度で無駄が多いから、という可能性が大いにある。

 

 さらに、その人にしかできない仕事がある、というのも危険だと感じる。なぜなら、その社員が休まないことを前提に組織されているようなものだからだ。何よりも先に、社員が休暇を取っても支障が無いように、その知識なり方法なりを他の社員に身に着けさせておくべきではないだろうか。

 

 一人の欠員もカバーできずに、休んだ分が休暇者本人に跳ね返ってくるようなシステムは違和感を覚える。

 

 休みたいのに休めない、休むために過度に気を遣う、仮に休んでも翌日が大変、そんな状況は異常だと思うのだ。