窓辺のレモンティ

日々の思いや考えを綴る、瀬戸こなつのブログです。

直感で本を選ぶという面白さ。

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 直感で本を選ぶと、面白いことがある。直感と言っても大層なことではない。本棚を眺めていて、タイトルが気に入ったとか、表紙のデザインが自分の好み、といったようなことだ。

 

 そして、理由はわからないけれど惹かれたもの何となく良いなと思ったその本を、本屋さんで買ってみたり、図書館で借りてみたりする。

 

 家に帰ってさっそく読み始めると(特に小説に多いのだが)、主人公が自分と似た境遇だったり、同じような悩みを抱えていたり、学年や年齢が同じだったり、展開されるストーリーの季節あるいは日付が現実世界と合っていたり、舞台が地元住んでいる場所に近かったり…そんなことがある。このような経験を持つ人は、結構いるのではないかと思う。

 

 大したことではないかもしれないが、これはとても興味深い。内容を読んで選んでいるわけではないのに、リンクしているのだ。不思議な偶然に喜び、何だかちょっと幸せな気分になる。驚き感動面白さが混ざったような感覚になって、本を読む楽しさも倍増する。

 

 また、何かを調べたり考えているときに、どんなにその分野の本を読んでも「これだ!」と思うものにたどり着けず、行き詰ってしまうことがある。でもそんな時にも、思わぬところから道が開けることは多い。

 

 ヒントや解答を得ようなんてこれっぽっちも思ってなかった思いがけずに買って読んだ全く違うジャンルの本や小説がヒントを提示してくれたり、そこからアイデアが生まれたりする。これもまた不思議なことだなと思う。

 

 もちろん「良さそうだ」と選んだ本でも、あまり面白くないなとか、これはハズレだったなんてこともある。

 

 でもたとえそんな経験をしたとしても、やっぱり「自分の感覚に従って選ぶ」というのは価値あることだと思う。思いがけない偶然に出会うだけでなく、読んだことのない作家さんの本普段は読まないであろうジャンルにも出会うこともできる。

 

 図書館に行くと、いくら見て回ってもあまりピンとくるものが無くて、借りる本が決まらない時もあれば、読みたい本や良い本がサッと決まるときもある。

 

 これも、自然の流れに沿っているような感覚を味わえて楽しい。本を選ぶという行為も含めて、読書は面白いのだなと思う。

 

 元から読みたい本があって、そのお目当てのものを買いに行くという、効率的な本選びも良い。けれど、自分の感覚を大切にしたくて、不思議な体験を味わいたくて、私はときどきあてもなく本屋さんに足を運ぶ。